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日本国内で確認されている性感染症の中で、性器クラミジア感染症は最も患者数が多い病気です。毎年2万人以上の男女がクラミジアに罹っており、性的に活発な若い年代で感染者が増えています。産婦人科で妊婦に対して実施される検査では、数人に1人の割合でクラミジア感染者が見つかるほどです。

性器クラミジアに感染して放置すると必ず発症して、症状が悪化すると不妊症になったり、命を落としてしまう危険性があります。この病気は治療をしないで経過を観察したり、病気が自然に治るまで待つといった選択肢は存在しません。病原体に感染したら、治療を受けて完治させる必要があります。

クラミジアの病原体はクラミジア・トラコマチス(Chlamydiatrachomatis)と呼ばれる細菌で、抗菌薬(抗生物質)を使って治療をすることができます。病原菌に対して有効な抗菌薬を適切に投与すれば、病気を完治させることが可能です。ただし病原体に対して効果のない抗菌薬を選択したり、不適切な方法で服用すると病気を完治させることができません。クラミジアに有効な抗菌薬には、マクロライド系・(ニュー)キノロン系・テトラサイクリン系抗生物質があります。

抗菌薬は薬の種類ごとに服用方法や治療期間の点で違いがあり、病気を治すためには正しく服用する必要があります。治療が完了するまで毎日1回または2回服用するタイプの薬であれば、飲み忘れや途中で中断すると病原菌が再び増殖して再発するからです。抗菌薬は最後まで薬を飲みきる必要があり、完治する前に服用を中止すると薬剤耐性菌が出現して薬が効かなくなってしまう危険性もあります。

クラミジアを完治させるために必要な抗菌薬はいずれも医療用医薬品(処方箋薬)に指定されているので、一般向けのドラッグストアでは購入することができません。病院やクリニックで医師の診察を受けて、処方してもらう必要があります。病院やクリニックで初期の性器クラミジア感染症と診断されると、ジスロマック錠という内服薬が処方されます。ジスロマックの有効成分はマクロライド系抗生物質のアジスロマイシンで、クラミジアの病原菌が体内で増殖するのを防ぐ働きがあります。アジスロマイシンはアレルギー反応や下痢などの消化器系の副作用が起こりにくく、安全性の高い抗生物質のひとつです。服用後は7~10日間にわたり体内で抗菌効果を発揮し続け、この間に病原菌の増殖が阻止されて病気を完治させることができます。

ジスロマックを服用する場合は、250mg錠4個または500mg錠2個を最初に1回だけ飲みます。ほとんどの患者は、薬を飲んでから1週間ほどで完治します。もしも治療に失敗して再発した場合は、別の種類の抗菌薬を飲んで治療をする必要があります。